2008年12月03日

12月2日の猟盤

 12月2日新宿に行く用事があったので、新宿ディスクユニオンに寄っていく。まずは2階の新入荷中古CDのフロアをみる。今週末に廃盤CDセールを行うためかさほど目玉商品という感じのものはない。Saunders Tournier Trioとか、German Kucich “Y Depues….Que?” Antohie Hervier “My Queen of Heart”など、かつて例の「レア本」バブルで一世を風靡し、2,3年前の廃盤CDセールなら目玉商品となった高値盤が、2000円前後の価格で静かに並んでいる。これらの盤は再発によりレア本バブルが弾けた影響で通常のCD価格より若干高いくらいの価格で並んでいる。

 2005年に出版されたいわゆる「レア本」に掲載された希少CDのうち、少なからぬ数がその後ほどなく再発されたため入手が容易になった。そうした作品が現在中古屋に出回るというサイクルになってきている。注意しなければいけないのは、そうした「レア本」に掲載されるような作品は基本的にはレアな作品であって、そうそう何度もプレスを繰り返すという作品ではないのである。従って、そうした作品については「見た時に買え」という原則が強くあてはまる。それゆえ、レア本バブルが弾けて安く希少CDを入手できるようになったとはいえ、その期間は極めて短いということを忘れてはならない。

 この日入手したJoey Calderazzo “Our Standards”もそうした作品。この人すでに中堅ピアニストとしての地位を強固としているが、それでもレア本に掲載されるような希少盤があったとは。しかしレア本掲載後この作品ほどなくして再プレスされたので入手しやすくなった。この日2100円でこれが販売されていたので、比較的手ごろ目な価格かと思ってこれを買っていく。あと3階の中古CDフロアをブラブラとみていく。
 中古CDには特にみるべきものはなかったが、スイングジャーナルから出ている1981年度ジャズ人名事典が売っていたのでこれを買っていくことにする。ジャズ人名事典は1976、1981および1988年に出ているが、それ以来20年ほど絶えたままである。その間マイルス・ディヴィスが死んだり、レア本バブルで様々なミュージシャンがクローズアップされたりとジャズ界には様々ことがあったので、ぜひジャズ人名事典を出してほしいものである。

 家に帰って"Our Standards"を聴いてみる。時にフリージャズのように息詰まるパフォーマンスをし、時に快速スイング演奏で波に乗り、そして時に曲の髄を美しく引き出して展開するという、才気にまかせた八面六臂のピアノを楽しむことができる作品である。これは見つけ次第買いの作品と思う。

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posted by goiss at 11:02| 東京 晴れ| Comment(9) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ゴイスさん こんばんは

前回のソフト・ジャーニーですがアナログ盤では楽譜にペットが映った秀逸なジャケットで入手に難儀しましたがそれ以上にCD盤は入手に苦労をしました。今回紙ジャケ(デジパック?)で発売されたようですね。残すはスペース・ジャズ・トリオやデュオ等のフィロロジー盤でしょう。今のように情報が多くない頃には普通に流通していたのですが最近市場で見かけるのは廃盤セールの時ぐらいですか。

Joey Calderazzoは特にトリオのキレが素晴らしく目が覚めるような感動が堪りませんね、私も殆ど渉猟しました。この辺の好さに加え、最近は緩いところをも併せ持つのが好いのかなぁと思っています。
Posted by 山帽子 at 2008年12月04日 00:47
ゴイスさん、おはようございます。

ソフト・ジャーニーは石○が一番安いですね。私も石○で購入しました。

確かに復刻盤と言えどもあなどれませんね。
ユージン・マズロフの復刻盤も最近見ませんし、要注意です。

最近購入した盤でLouis Durraというピアニストの自主制作盤が良かったです。
ヤフオクで知り合った方が出品していたので
手に入れたのですが1枚1000円以下で内容が素晴らしい盤でした。

もう1枚はDonaldBrownのAutumn in NYでこれは某本に載っているもので解説を見てもあまり食指が動かなかったのですが1980円で新品でしたので普通に買うより安いなぁと思いあまり期待せず購入したのですがこれが音色が良くブルース・フィーリングに溢れた盤でお気に入りになりそうです。
このところ当たりが多くて満足しています。
では、又。
Posted by 江戸川亭 at 2008年12月07日 08:44
>山帽子サマ
いつもコメントありがとうございます。今回のものは表向きはチェット・ベーカーとエンリコ・ピエラヌンツィの2ショットですが、デジパックに折り込まれた部分のジャケットが、例のトランペットをあしらったものになっています。こちらを表ジャケとすればよかったのに。輸入盤のジャケットは何ともセンスの悪いものがあります。あとは例のデュオなどでしょう。
Joey Calderazzoは、若手という印象がありましたが、よくよくプロフィールを見るともう43歳で中堅というか大御所に差し掛かりつつある年代ですね。いまいち大ブレークはしませんが一定の地位は築いた人という感じはします。

>江戸川亭サマ
いつもコメントありがとうございます。やはりソフトジャーニーは石丸が一番安かったですか。ここは普通にCDを売る分には安いのですが、何せちょっとでもレア盤と世間でみられるやKY価格をつけるもんで困っています。

それにしても、例のレア本掲載CDを含む希少盤、再発されてもプレス数が多くないので、いつまでもあると思って油断しているとしっぺ返しを食います。全く油断も隙もありません。以前再発されたアドリアン・フレイの盤も、あっという間に姿を消して、再び影も形もなくなりました。
Posted by goiss at 2008年12月07日 10:31
ゴイスさん、こんばんわ。
アドリアン」・フレイの盤というと「TheSign」ですか?
それとももう1枚のトリオ名だけ書いたジャケの盤ですか?
Signは私もかろうじて手にいれたのですが
やはり最近見ませんね。

気長に探すしかないのでしょうね。
Posted by 江戸川亭 at 2008年12月07日 19:09
>江戸川亭サマ
これはsignの方です。これを機に再び幻化してくれると入手した者としてはうれしいです。
Posted by goiss at 2008年12月07日 21:10
温故知新!

ゴイスさん、こんばんわ。

ゴイスさんと違って帰宅途中には新星堂しかありません。JAZZの品揃えは国内盤の売れ筋しか置いてない状況です。
今日は時間もあって少し見ていたのですが
プレステッジの廉価盤で1100円シリーズが合ったのですが2枚買うと20%引きでした。
コルトレーン(あまり好きではないのですが)のStardustとLush Lifeがありましたので購入しました。2枚で1700円ちょっとでした。コルトレーンはアップテンポの曲ではcちょいと引いてしまうのですがバラッドはやはり絶品ですね。少し廉価盤にも目を向けなくてはいけませんね!
では、又。
Posted by 江戸川亭 at 2008年12月09日 22:38
>江戸川亭サマ
毎度コメントありがとうございます。プレステッジの廉価盤の超有名盤でも、まだ聴いていないという作品が私の場合結構あり、そうした作品を購入するときに廉価盤が実に助かります。廉価盤は実に侮れません。2枚で1700円というと、下手をすると中古CD1枚分に匹敵する値段ですね。それにしても円高の昨今にも関わらず、輸入盤の値段はイマイチという感じがします。

私はコルトレーンは結構大丈夫で、末期のフリージャズに突進したころでも聴くことがあります。むろんバラード演奏も好きです。
Posted by goiss at 2008年12月10日 10:19
亀レスですが、Joey CalderazzoのOur Standardsは、以前から入手したいと思っている盤の一枚です。
今は"In The Door"の奔放なプレーにかなりハマっています。
この年末年始に猟盤をと思っていたのですが、あえなく風邪でダウンで、まだ外出すらできない有様。
今度goissさんの猟盤ルートを参考にたどってみます。

…というか、幾度か拙ブログにコメント頂いていながら、こちらにコメントするのは初めてでした。
失礼しました(^^ゞ
Posted by yas at 2009年01月02日 18:57
>yasサマ

コメントありがとうございます。ジョーイ・カルデラッツォのプレイは確かに奔放でアグレッシブなところがあってなかなか楽しめますね。折にふれて見つけたときに買ってしまいそうです。
yasサマからは、「ゴイス日記」の方にはたびたびコメントをいただいていましたが、そういえば「ゴイス音楽日記」では初めてでしたか。
それにしても私がyasサマのHP掲示板に書き込みをしてから早10年。エヴァンスHPのパイオニアとしてますます励まれますよう。
Posted by goiss at 2009年01月03日 10:35
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