2008年12月01日

12月1日の猟盤

 この日vento azulのHPをみたところ、チェット・ベーカーとエンリコ・ピエラヌンツィの共演盤である「ソフトジャーニー」が入荷したとの報がアップされている。そのため、これはジャズを取り扱う主要なCD屋でもこの作品が入荷したなと思い、イソイソとこの作品を買いに出かける。
 私は最近vento azulのHPを、こういうふうにCDの入荷の有無の目安として使用している。このvento azulという店はジャズCDの通販の店で、目ざとく秀逸な盤を入荷しては販売してくれるなかなか便利な店ではあるが、何せ広島に立地するため商品送付に時間がかかるし、しかもこの店一度商品到着遅延をやらかしているのでちょっと信用ならない点がある。そういうわけで、最近私はよほどの希少盤で事前の確保の必要性が高いとき以外はこの店を使わないようにしている。

 そういうわけで、この日の目当ては「ソフトジャーニー」一本である。他中古CD漁りには特に興味はない。とにかく「ソフトジャーニー」を早く買って早く聴くこと、それだけがこの日の猟盤の目的である。

 この「ソフトジャーニー」、どこでどう希少廃盤の地位を築いたのかよくわからないが、とにかくディスクユニオンの中古廃盤セールでもめったに見かけず、見かけた場合でも万単位の値段がついている。ヤフオクでも結構な高値で落札されたりする。2006年ディスクユニオンが出したフリーペーパーである「廃盤レア盤CD選書」でも、買取価格が4500円の高値CDとなっているので、そのころすでに希少盤高値CDとして珍重されていたことはわかる。

 このCD、もともとIDAというフランスのレーベルから出されていたのだが、このIDAはどうも比較的早期につぶれてしまい、ここから出ていたCDはこれとともに廃盤の憂き目にあったようである。
 例えば、「ルヴェンソリの野犬」をはじめとするバルネ・ウィランの諸作でIDAから出ていたものは廃盤のままである。ちなみにIDAから出ていたバルネ・ウィランの諸作を日本で販売していたアルファレコードも現在存在しないため、バルネ・ウィランの諸作でIDAから出ていたものの日本盤も廃盤のままである。
 エンリコ・ピエラヌンツィの「Untold Story」もIDAから出ていて長く廃盤のままだったが、こちらは数年前にEGEAが復刻再発をした。この「ソフト・ジャーニー」は、EAGAによるIDAから出ていたエンリコピエラ・ヌンツィ作品の復刻再発第2弾である。

 私の家からもっとも近くて新品ジャズCDがちゃんと置いてある店というと、秋葉原のタワーか石丸soft3である。そういうわけで、まずは秋葉原へと向かう。最初タワーをみてみる。ここはジャズの品揃えはなかなかのものであり、おやまぁこれまで置いてあるのかという作品もたまにあったりする。そこで最初タワーをみてみる。しかしこの日はタワーはまだソフトジャーニーを置いていないようである。おそらく後日いずれの日にか置くのだろうが、ちょっとそこまで待つ気はない。

 そこで次に石丸電気soft3へと向かう。ここは結構レアな盤をどこからともなく仕入れてきてはべらぼうな値段で売りつける店であるが、最近さほどレアでない盤でもレア盤なみのべらぼうな値段をつけるというKYな真似をしでかしてくれる。この日もさほどレアでない盤をレア盤の棚に入れてKY価格で売りつけている。しかしながら、新譜やごくごく普通の輸入盤については、割と良心的な価格で売っている。
 この日私はこの「ソフトジャーニー」を石丸soft3で見つけることができた。値段は2289円。近時の円高ユーロ安のご時勢からすると、「もう一声」といいたくなるが、輸入盤でしかもかなりマニアックな作品なので、まぁまぁな価格かと思ってこれを買うことにする。

 こうしてひとつひとつ希少盤が復刻再発されてジャズリスナーのもとに徐々にではあるが広まる。これがまたジャズCDの楽しみでもある。この「ソフトジャーニー」を高値で入手した人は、「俺が高値で入手したものこそがオリジナル盤であり、高い価値を持つんだ」と、自己満足してもらう他ないであろう。

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posted by goiss at 20:55| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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