ソウル/ブルース館は店が狭く、棚がソウルとブルースに二分されているだけで、あとはアーティストがアルファベット順に並んでいるというごく単純な並べ方なので比較的ブツを見つけやすい。そこでギブンネームGのところを探すが、狙いのGreg Phillinganes 「処女航海」のCDを見つけることができない。
仕方がないので店員さんに在庫を訪ねてみると、店員さんすぐさま店内を漁り、あっという間に狙いのブツを見つけてくれる。値段はとみると、盤質Bで2800円。う〜んちょっと悩ましい。盤質Aなら文句なしに買うのだが、何せ盤質Bなのでちょっと躊躇する。とりあえず店員さんに頼んで検盤させてもらう。小キズが1か所だけ。まぁこの程度なら許してやるかと思ってまずはこれを買う。
引き続いて新品新入荷のCDを見ていると、Greg Phillinganes / Pulseの輸入盤がフェイスで陳列されているのを見つける。値段は1750円だったが、200円引きになっていて1550円。これは手頃とこちらも買うことにする。ちなみにそのすぐそばに中古CDの新入荷があって、そこには2008年ころ出た同作品の紙ジャケ日本盤があったが、コチラは4000円を超える値段であった。廃盤・日本盤紙ジャケというだけでボーナストラックなしでこの値段はちょいと高い。
この日新品で売っていたのはボーナストラックが6曲ついたもの。明らかにお得のように見えるが、他方それはBehind the Maskの別ヴァージョンを3曲、Playn' with Fireという曲の別ヴァージョンを2曲、それにOnly Youという曲を収録したというものである。
同じ曲が続いてあまりありがたみがないボーナストラックかもしれない。しかし、ワタシなんかは曲は同じでも演奏は一回一回異なる一期一会みたいなものなので、曲が同じでもボーナストラックとして収録することはそれはそれで価値のあることだと思うが。
要は曲順など収録の仕方である。同じ曲を続けて収録するのではなく、違う曲と互い違いに収録するとか工夫がほしいところ。このアルバムでは、同じ曲を3曲収録する場合でも違う曲と互い違いに収録していて退屈させないようにしている。
そんなわけでこのPulseというアルバムが再発されたことから、紙ジャケ・廃盤というだけで4000円を超えるというアコギな値段は是非暴落してほしいと思う。
このようにディスクユニオン新宿ソウル/ブルース館で目的のブツを取得したので、次にディスクユニオン吉祥寺ジャズクラシック館へと向かう。Herbie Hancock / Feets don't Fall Me Nowを買うためである。
さてディスクユニオン吉祥寺ジャズクラシック館に到着して、新入荷CDの棚とHerbie Hancockの棚を入念に見る。やはりゴールデンウイーク中だけあってソコソコ客の入りがおおい。50代風ばかりではなく、30代〜40代の比較的若めのモダン・ジャズ・オヤジが結構いる。やはりモダン・ジャズは、一過性・一世代の音楽ではなく、ある程度の歳をいった人たちが徐々に楽しんでいく音楽なのだなぁと思う。
新入荷の棚とHerbie Hancockの棚を入念に見ていったが、目的のブツを発見できない。そこではなはだ不本意だが店員に聞いて探してもらう。その間、この店で廃盤中古CDセールのブースがあるのに気が付く。廃盤中古CDセールと言っても150枚くらいのもので、大して規模のでかいものではない。ソチラに目指すブツがあるのかなと思って色めき立って漁るが、ブツは見当たらなかった。相変わらず例のレア本掲載のブツをKY価格で提供するというものである。
例のレア本掲載のブツでも、本当に入手困難なものについては今でもヤフオクで万単位の価格がつくが、例のレア本バブルからもう5年近くたつと、さすがにレア本に出たブツであっても、ただレア本に出たというだけの理由でそうそう高い値段で買われるものではなくなっている。
廃盤中古CDセールのブースを見終わって次に新品新入荷CDをブラブラとみる。久々にGlerum Omnibusの新作が、しかも2枚出ているのを発見する。Paper ModelsとMovie Musicである。
ワタシはオランダのErnst Glerum率いるGlerum Omnibusというユニットを結構気に入っている。ワタシは1作目の"One"でハマった。"One"には捨て曲なしだが、特に1曲目、3曲目、5曲目が聴きもの。以来新作が出るたびに買っている。しかしこのGlerum Omnibusは結構寡作で、3年か4年に一度しか新作を出さない。
このErnst Glerumという人、本職はベーシストのようだが、Glerum Omnibusではピアノを弾くことが多い。そして、ピアノを弾かせると、シングルトーンで実に美しいアドリブを展開し、そしてかっこいいビートに乗ってスイングするという、当たり前にありそうだが実はそれほど当たり前ではないピアノを弾くのである。
1作目と2作目はピアノメインだが、3作目はベースメインである。そして今回同時に出たPaper modelはピアノメインでMovie Musicにはピアノとベース両方入っている。この日はPaper Modelのみを買っていく。
1作目と2作目はプラジャケであった。しかも2作目はディスクユニオンが直輸入して販売していたため、ディスクユニオンの山本隆さんのライナーノーツまでついていたという、実に懇切丁寧な取扱いであった。ところが、3作目以後、単に紙ジャケにゴロンと直接CDが入っているだけ(CDが内袋にも入っていないという、輸入盤紙ジャケによくあるやつ)というすさまじい簡易包装になった。そういうのって何かCDに簡単に傷がつきそうでイヤなのだが、外国人はそういうことをほとんど気にしないのだろう。
そうしている間にも、店員さんが一生懸命ワタシが頼んだCDを探している。ワタシが目を皿のようにして執念深くブツのある可能性のあるところを検討したのだから、いくら店員さんであってもそう簡単に見つかるわけはない。店員さんは店頭での捜索をあきらめ、カウンター内を調べている。
ややあって、店員さんカウンターの奥からブツを手にして出てくる。「ああそれですそれですありがとうございます。どこにあったんですか」とワタシが店員さんに聞くと、店員さん「まだ店頭に出す前の在庫にあったんです」と返答する。まぁちょっと一言いいたいような気もしたが、目的のブツを入手できたのでよしとする。
このブツは盤質Aで1300円。アマゾンだと軒並み4000円〜5000円前後の値段をつけていたことから、結構お買い得だったかと思う・・・・というよりも、アマゾンのマーケットプレイスに出品している店の値付けが異常。
これで、SunlightからFeets Don't Fail Me Now、Monster、Magic Window、Lite Me Upに至るまでの、一般には評判の悪いHerbie Hancockのディスコ/ファンク作品はほとんどそろったかなと思う。まぁこのあたりの作品はHerbie Hancockがシャリコマになびいたとピュアなジャズファンからはそっぽを向かれたのだろうが、さすがにFuture Shockまで突き抜けてしまってシャリコマ的に大成功をおさめると誰も文句を言わなくなる。
そういうわけで、Herbie Hancock / Feets Don't Fail Me Now と、Glerum Omnibus / Paper Modelsを買っていく。なかなか良い買い物ができ、これを一刻も早く帰宅して聴きたいと思ったので、途中寄り道はしないで一目散に帰宅する。
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