2009年11月08日

11月7日の猟盤

 さて11月7日久々に新宿ディスクユニオンに行ってみる。この日八王子の大学での講義を終えてひと安心して京王線に乗って新宿に出かける。高幡不動で新宿行きの準特急に乗る。高幡不動や聖蹟桜ヶ丘あたりではまだ座れるのだが、府中あたりから激烈に人が乗り込み、調布ではほぼ満員電車となる。

 大学生・大学院生時代の8年間調布に住んで京王線を愛用し、そして2002年から現在まで再び8年間大学への講義のため京王線を使っているが、相変わらず大勢の人たちを乗せて京王線は込み合っているなぁと思う。もっとも京王線の駅の様子はだいぶ変わった。高幡不動は高架駅になって、モノレールと接続するようになった上、駅は立派なショッピングモールとなったし、府中駅も立派な高架駅になった。調布駅もいよいよ高架化に向けて工事をしている。

 ちなみに私が学生だった期間は長く、8年も学生をやってしまったが、立場がスルリと変わって教師の立場になってからも8年にもなってしまった。学生の8年間と教師の8年間を比べると、教師の8年間の方があっという間に過ぎ去ってしまったという気がする。たぶんそちらの方がいろいろな仕事をしてきていろいろな経験を積んだからだろう。

 それはそれとして、京王線を降りて徒歩5分くらいで新宿ディスクユニオンに到着する。この日の目当てはJane Russell "Jane Russell"である。ディスクユニオンやHMVのホームぺージだと、11月5日入荷ということだったので、他の店でもこの日に入荷しているだろうと思い、その日に銀座や秋葉原のでかいCD屋を見たのだが、売っていなかった。あとでディスクユニオンのホーム―ページを確認すると、11月6日に発売とのことであった。
 国内盤と異なり、輸入盤なので、国内盤と比べると若干流通日程に難がある、またはいい加減?、なところがあるのであろう。

 そうはいっても一応中古盤を見ていく。ディスクユニオン新宿ジャズ館2階に上がると、セールをやっているわけでもないのに、せいぜい15坪位のところに15人くらい押しかけて満杯になっており、とても見にくい。しかもひとを押し分け押し分けCDを見るも、関心をひくような品は全くなかった。3階も同様な状況だったので、そそくさと中古盤売場からは退散する。

 そういうわけで、1階の新品ジャズCD売場に移り、目的のJane Russell "Jane Russell"を探すと、それがちゃんとディスプレイされているので、それをキープする。その上で、他に何か興味深い品がないかどうか一応見てみるが、他にはないので、Jane RussellのCDをレジに持って行ってこれを買う。
 これは2720円。相変わらずLP Time RecordsのCDは高い。しかし、日本のジャズ・オヤジの琴線に触れるラインアップであることは間違いない。美形ヴォーカルに的を絞り、しかも日本人好みの紙ジャケをあつらえるという芸の細かさ。日本のジャズ・オヤジの懐を狙っているとしか考えられない。

 音楽産業全体が沈滞化している中、こういうニッチな分野をゲリラ的に狙った商売が一つの音楽産業の在り方として考えられる。大きな会社が音楽をやるとすれば、ある程度のスケールをもった販売をしないと会社が成り立たないため、そうした会社がニッチな分野を開拓することは採算が合わない。しかし、あまり大きくない会社がニッチな分野を開拓すれば採算は合うだろう。
 (もともと音楽的嗜好というのはそういうものなのだろうが)、音楽的嗜好は極めて個人的なものなので、特にジャズのような癖のある音楽については、その嗜好が細分化する傾向があると思う。そういった特性をもつ音楽産業については、大企業がこれでもかと画一的音楽を排出するよりも、中小の会社がニッチな音楽的嗜好に応じて情報を発信する方が、産業の在り方として成功しやすいのではないか、と思う。

 まぁよくわかったようなよくわからないような記述になってしまったが、LP Time Recordsの在り方は、近年沈滞気味の音楽産業の在り方については一つの参考になるのではないかと思う。

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2009年11月01日

10月31日の猟盤

 さて10月31日猟盤にでかけてみるかと思う。この日出向くのは石丸電気Classic & Jazzである。いよいよ石丸電気のアイアイカードのポイントが11月3日で切れるのでこれを使い切ってしまうつもり。

 石丸電気に出かける前に、おなかがすいていたので、どこかで食事をしていくかと思う。この日の食事はお茶の水のカレーのエチオピアにするかいもやにするか悩んだが、いもやにしばらく行っていなかったので、結局この日はいもやに行くことに決める。

 お昼時ではなく午後3時くらいだというのに、カウンター8席だけのいもやはほぼ満席。運よく席が空いていてすぐに座れた。他の客が食べ終わって出て行ってもあとからあとから客が来て店は常時満杯である。何というかすごい店である。600円の値段としては最高のてんぷら定食を出すので当然のことであろう。

 いもやでてんぷら定食を食べてから、神保町駅で都営地下鉄新宿線に乗って小川町駅に行き、そこから石丸電気に行こうとする。かつて私が学生の頃調布に住んでいたときは京王線から都営地下鉄新宿線に乗って小川町駅で降り、そこから石丸電気に行っていたものであった。

 ところが、都営地下鉄新宿線で人身事故があったため、折り返し運転をやっていてなかなか電車がこない。これなら神保町から小川町まで歩いて行った方がよかったかと思ったが、その後ほどなくして電車が来たので事なきを得る。

 小川町駅から5分少々歩いて石丸電気に到着する。私が20年前ジャズCDを初めて買ったのがこの店であって、実に思い出深い場所ではある。
他方、ここに来るたびに、このClassic & Jazzが向かいの石丸電気CD本館に吸収される可能性もあるのかなぁと思う。

 6階の輸入CDフロアに赴き、アイアイカードのポイント残高を確認してもらうと、3110円分残高があることがわかる。3000円割引のオプションがあるから、ここは目いっぱい高いCDを買うかとも考えたが、これはいくら出しても惜しくないというCDでない限りは現金での出費は避けたいと思い、結局大体4000円くらいのCDを買うことにする。

 そこで結局買うことにしたのが、Franklin / Clover project "Two Worlds"である。値段は3980円だったので、ポイントを使って870円出せばよい。ひところアマゾンでこれが比較的安く売っていたころもあったが、最近は例の「レア本」掲載のCDの人気が落ちて軒並みアマゾンでのこうしたCDの価格が低下している中にあってこのCDには比較的高値がついている。そんなこともあってこのCDは買いかと考え、このCDを買うことにする。

 2007年11月24日に久々に石丸電気soft3に行ってから早2年。その時は輸入盤にはポイントはついていなかったが、その後徐々に輸入盤にもポイントをつけだし、2年かけてたまったポイントが3110円。結構ポイントがたまったものである。

 2007年〜2008年前後は、「レア本」掲載のCDが結構置いてあって、品揃えに肝をつぶすことがあった。そのため結構足しげく石丸には行っていた。しかし最近のこの手の希少廃盤の品ぞろえはイマイチになりつつある。この店どうも最近希少ヴォーカルに軸足を動かしているようだが成功しているのかどうか。そういうわけで、最近あまり石丸には行っていなかった。アイアイカードのポイントサービスもなくなるので、ますます石丸にはいかなくなることだろう。

 この日は石丸でポイントを使うこと以外には他に外に出る用事はなかったので、石丸でCDを買った後そそくさと帰宅する。

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2009年10月25日

10月24日の猟盤

この日久々に秋葉原・お茶の水方面に猟盤に行ってみるかと思う。ヤフオクやアマゾンなど、通販では結構猟盤に行っていたのだが、ことお茶の水方面の中古屋に出向くとなると意外と最近少なくなっている。おそらく1か月くらいは行っていないと思われる。

 まずは秋葉原の石丸電気Classic & Jazzである。ここはかつて石丸電気soft3という名前であったが、どうも表記のように名前が変わったと最近分かった。石丸の状況からして、ここはとりつぶされて向かいのでかいビルに吸収されてもおかしくないと思われるが、どういうわけかしぶとく生き残っている。ここは新品ジャズCDの老舗だし、意外と根強いここのファンがいるのかもしれない。

 ここのポイントカードのポイントが11月3日に失効する。エディオンのクレジットカードを申し込むとポイントが継続するらしいがそのクレジットカードを継続する気が全くないので早いところポイントを使いたい。ところがこの日に限って(というわけでもないが)、ポイントを使って買いたいという商品が全く見当たらない。とにかく11月3日に失効してしまうので、それまでの間に再度石丸に訪れてポイントを使ってしまうことにしようと思い、ひとまずここを後にする。

 続いてお茶の水に向かう。秋葉原駅から電車で行くことも考えたが、石丸から秋葉原の駅にわざわざ戻り、わざわざ混雑する自動販売機でわざわざお金を出して切符を買い、そこから人ごみをかきわけかきわけわざわざ駅のホームまで上がってわざわざ電車を待ち、わざわざ混雑する電車に乗った挙句わざわざ電車を降りて駅からわざわざディスクユニオンお茶の水ジャズ館まで歩くよりは、いっそそこから直接お茶の水に歩いて行った方が精神衛生上良いので、石丸電気から歩いてお茶の水に向かう。

 ゆるい坂を上って湯島聖堂の横を通り、美しいアーチ状の聖橋を左手に見て御茶ノ水橋まで歩く。聖橋の近辺、どうもホームレスが多かったらしく、橋の下のホームレス滞留箇所と思われる場所には鉄柵があって完璧にホームレス駆除対策が敷かれていた。お茶の水橋を渡り、お茶の水の街並みを見ながらディスクユニオンまでブラブラする。なかなか趣のある徒歩コースである。

 私の大好きなお茶の水をぶらぶらしたあと、ディスクユニオンお茶の水ジャズ館に到着し、2階の中古CDフロアにまずは赴く。相変わらずジャズ・オヤジでごった返している。まずは新入荷CDを見るが、特に興味を惹く品はなかった。
 ひょいとその左手を見ると、「プラケースなしCD特価放出」セールをやっている。それらのCD、フラッシュディスクランチのCDソフトケースと思しきソフトケースに入っていて、だいたい200枚〜300枚くらいの品数という感じである。おそらくどこかのジャズ愛好家がこうしたソフトケースに入れて大量に持っていたものを仕入れたのだろう。
 その品の中身をみると、いわゆる名盤名演といわれる類のものであり、ディスクユニオンに出入りするようなジャズ・オヤジであれば目の色を変えて漁りまわるといった類のものではない。
一通り見て、20年程前に出たbluebirdのEarl Hines、Jerry Roll    MortonおよびThe Rare Items(特典盤)を買っていく。このあたりのものは、既に廃盤であるが、そんなに人気のあるものではないので、廃盤の割には安い。前2者は500円前後、特典盤は900円前後だったが、3枚買うと1割引きとのことだったので、結局3枚で1800円くらいとなった。

 念のため3階の新品CDフロアに行ってみるが特に興味を惹く品はなかったので早々に引き揚げる。

 引き揚げた後、おなかが空いたので、カリー専門店「エチオピア」に行く。かつてはお茶の水で食事というと「いもや」だったのだが、最近はエチオピアのカリーにはまっている。
 この日は野菜カリーを注文する。ここはカリーが出てくるまで意外と時間がかかるので、その間の口寂しさを出てくるジャガイモで紛らわす。ただし、カリーが出てくるまでにじゃがいもを食べすぎると後でカリーをおいしく食べられないので注意しなければならない。
 相変わらずカリーの味は立派であった。事前に食券を買うなど立ち食いカレー屋風の店構えでありながら、その味は立派である。それが証拠に、私が店に入ってからというもの、後から後から客が引きも切らない。私が店に入ってから、10席程度あるカウンター席はほぼ満杯である。

 そういうわけで、カリーを食べて満足してお茶の水を後にする。この日はお茶ノ水を後にした後、五反田にあるレナウンの本社でダーバンのスーツの安売りセールがあるので、そちらに行ってスーツを作る。
 スーツを作るのは本当に久々である。留学に行く前の1997年頃にスーツを作ってから実に12年ぶり位である。まぁ12年もスーツを作らなかったら、2着位スーツを作ってもいいかなと思う。このセールは、ダーバンのスーツをイージーオーダーで5万円位で作ってもらえるという、なかなかお得なセールである。スペアパンツを作ってもらって7万円、これを2着作って14万円。これで5年くらい着るつもりなら安いものである。

 そういうわけで、この日なかなか満足のいく買い物をして帰宅する。これからもこういうお得な買い物を続けたいものだ。

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2009年10月19日

10月17日の猟盤

 この日大学でのゼミでの講義を終えてゼミの顔合わせコンパに赴く。私のゼミでは顔合わせコンパを私が仕切り、毎年巣鴨にあるホワイト餃子という店でやっている。今年も例年通りホワイト餃子でコンパを行う。私がゼミをやっている八王子の大学からコンパ会場まで結構時間がかかるため、この日は30分授業を早く切り上げてコンパ会場へと向かう。

 京王線を降り新宿で山手線に乗り換えて大塚駅で降りるのだが、途中若干時間があったので、新宿駅を出てディスクユニオン新宿ジャズ館へと向かう。特に目当ての品があるというわけではないのだが、最近ここには行っていないので、ちょいと覗いてみたくなったのである。

 あまり時間がないので、とりあえず2階の中古CD売り場だけ覗いてみるかと思う。さすが土曜日だけあって客が多い。狭い店の中に10人くらいのジャズ・オヤジがいるとみられる。ジャズ・オヤジと押し合いへし合いしながらジャズCDを見ていくと、Berndt Egerbradh "A Boy Full of Thought"という作品を見つける。
 この人、この作品を吹き込む24年程前に、同じメンバーで"Schizo"という怪しい作品を吹き込んでいる。そういうわけで、この作品実に興味深いと思って以前から関心を持っていた。
 この作品は棚に2枚あって、いずれも盤質Aでライナーノーツもちゃんとついている。しかし一方は1460円で他方は1260円。以前からこの作品が1460円で売っていたのは見かけていて、1200円台だったら買うのになぁと思っていたところ、それが1200円台で売っていたので、躊躇なくこの作品(1260円の方)を買うことにした。
 3階の中古CDフロアや1階の新品CDフロアにも関心があったが、時間がないのでこちらは見ずに切り上げてコンパに向かう。

 コンパを終えてから時間があったので、タワーレコード新宿店を見る。ここを見るのも実に久々である。

 新入荷CDを見ると、Scott LaFaro "Pieces of Jade"という作品を見かける。この作品、数少ないScott LaFaroの作品である。かつて、カメラータ・トウキョウから"Memories for Scotty"として、この作品は販売されていた。しかし、現在廃盤で入手は困難である。しかも、"Memories for Scotty"と称していながら、全収録曲の11曲のうちScott LaFaroではなくChuck Islaelsがbassを弾いている曲が5曲もあるという、ほとんど看板に偽りありという感じのアルバムである。
 この"Pieces of Jade"は、上記"Memories of Scotty"から、Scott LaFaroがbassを弾いている5曲、およびDon Friedmanによる"Memories for Scotty"と題する曲のソロ演奏のみをピックアップしたのみならず、Bill EvansとScott LaFaroの、20分以上にも及ぶリハーサルテープ("My Foolish Heart")や、Bill Evansのインタビューを収録するなど、完璧なScott LaFaroモードを採るアルバムである。
 このアルバムを買うかどうか悩んだ。これを買うと"Memories for Scotty"とかぶるからである。しかし、EvansとLaFaroのリハーサルテープやEvansのインタビューが入っていることに惹かれ、結局これを買うことにした。

 その後ぶらぶらと店を見ていると、Bobby Hamilton "Dream Queen"を見つける。スピリチュアル・ジャズの幻の名盤として名をはせ、オリジナル盤は5万円くらいで取引され、CD化されるやいなやあっという間に売り切れたという話だが本当だろうか。
 確かにこの作品ディスクユニオン新宿ジャズ館ではすでにおいていなかった。しかしタワーレコード新宿店では数枚置いてある。ディスクユニオンのような好き者が集う店ではあっという間に売り切れる品でも、タワーレコードだと意外と売れ残っているという品は結構ある。
 ちょいと試聴してみると、いかにも古めかしいエレピが印象的な1970年代的作品という、私のストライクゾーンにヒットしたため購入することとする。ちなみに、私が聴いた曲、10分以上の長さがあったため、曲の途中で試聴機が止まった。試聴時間にリミットを設けるとはなかなかケチである。
 あまり幻の名盤といって騒ぐほどのものではないと思うが、あっという間に売り切れて幻化したころ欲しくなるのもシャクなので一応買っていく。

 上記2作品を持ってレジに行く。レジの店員さんが名札をつけていて、そこにはその人が好きなミュージシャンの名前が書いてある。私を担当したレジの人はBill Evansがfavorite musicianであった。そこでEvansの話をしたいと思ったが、後から後から客がレジにくるためそれはちょっとかなわなかった。ちょっと残念。

 ジャズCDを買ってから他のジャンルのCDのフロアを見て回る。邦楽のCDを見て回った時、「追悼加藤和彦」という表示をみて驚愕した。加藤和彦って死んだのか??? ちょっとわが目を疑った。ついこの間、私は大学の学生に仕事の話をした後カラオケに行き、そこで学生さんが「イムジン河」などという渋い歌を歌っていたので、加藤和彦の名前は記憶にとどめていたのだが、まさか死んでいるとは思わなかった。
 早速インターネットで加藤和彦の死について検索すると、加藤和彦が自殺したという記事をみつけることができた。ミュージシャンはその才能を切り売りする商売であり、それが枯渇したと感じると、自らのアイデンティティを喪失する位の衝撃を感じるのだろう。それで自殺するくらいまでに追い込まれるのあろう。ミュージシャンとは何ともすさまじい商売である。音楽と真剣に対峙すればするほど、なおさらのことであろうと思う。ミュージシャンがそういう真剣な思いで作った音楽を、これからも大事に聴いて行こうと思う。

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posted by goiss at 22:39| 東京 晴れ| Comment(4) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月30日

9月30日の猟盤

 いよいよ10月1日から新しい執務先にて仕事を始める。そういうわけでこの日現在の執務先での最後の日であり、かつ有給休暇最後の日でもあるのだが、雨のため自転車に乗ることができない。この日銀行口座開設の必要があったため銀行に出かける。この口座を使ってヤフオクへの出品を始めてみるかと思う。部屋を整理していると余分なCDが結構出てきたので、余分なCDの整理も兼ねて。

 その銀行が日本橋にあるため、せっかくの機会なのでついでに猟盤をしていくかと思う。この日の狙いは決まっていて、"Giuseppi Logan Quartet"である。久々にMarion Brown QuartetというESPのCDを買い、スイングジャーナル9月号でGiuseppi Loganの生存確認の報に触れたので、ちょっとこのCDを買ってみようかと思い立ったのである。

 思い立ったが吉日、ディスクユニオンの在庫検索で調べてみると、お茶の水ジャズ館に売っていることが確認できた。そのためさっそくお茶の水に出かける。

 ここにはつい先日来たばかりで特に興味のある品はないことはわかっており、かつこの日の目当ては決まっているので、新入荷の棚だけサラッとみてフリージャズの棚を見るが、見当たらない。そこで、店員に在庫を直接聞くのはいやなのだが、一応Giuseppi Logan Quartetの在庫があるかどうかを聞いてみる。
 しばらくすると、店員さんが私に「こちらです」と声をかけてきて、目的物を見せてくれる。どうも店頭にそれを陳列しておらず、奥の方にストックしてあったようだ。ディスクユニオンHPの在庫検索の中には店頭に陳列していないものもあるようだ。

 値段は1880円であった。少々高い。同じ値段ならアマゾンで新品が買える。しかし、アマゾンで注文して待たされるよりもすぐに買ってすぐに聴く方を選びたかったので、ここで買っていくことにする。

 このころめちゃくちゃに腹が減っていた。お茶の水で腹が減っているというと真っ先に頭に浮かぶのが「いもや」であるが、その時午後4時前くらいの時間帯で、私のお気に入りのいもやはその時間帯はいもやは休憩時間である。

 そういうわけで、この日はいもやには行かず、明大の近くにあるカレー屋「エチオピア」で食事をする。ここに行くのは初めてであるが、昔からある定評のあるカレー屋であるという評判は聞いていた。

 ここは1階と2階があって、大勢の客の場合には2階に案内されるようだ。1階はカウンター席のみで、20人くらいはいれる感じ。食券を買うシステムである。私はエビカレー1200円を注文する。ここは、小さいジャガイモが注文とともにサービスされ、しかもそれが食べ放題である。カレーが来る前に口寂しさをまぎらわせるのにちょうどいい。

 注文を受けてから客が注文したとおりに辛さを調整してちゃんと作るので、5分から10分の間の待ち時間が要る。いかにもちゃんとスパイスを調合して作りました、という感じの立派で本格的な味のカレーである。食券を買ったりカウンター席だったりと、店構えは至って立ち食いカレー風なのだが、味は本格派である。これほどの店を今まで見いだせなかったのが恥ずかしい。

 そういうわけで、この日猟盤もさることながら、エチオピアのカレーに満足して帰宅する。またお茶の水に行く楽しみが一つ増えた。

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9月29日のジャズ関係(2・完)

 さてオスカーを出てから次はディスクユニオン新宿ジャズ館へと向かう。地下鉄東西線〜都営新宿線と乗り継いで新宿三丁目駅で下車して新宿ジャズ館に到着する。せっかく新宿ジャズ館についたので2階3階の中古CDフロアをブラブラとみていくが、特に興味深い品はなかった。そのため、ここではMarion Brown Quartetの取り置きをお願いしたことだけを告げ、代金を払って目的物を引き取る。

 Marion Brown QuartetはZYX-Music GmbHというドイツの会社で製造されたもののようである。ジャケットが想定していたものと異なっていた。国内盤で出ていたものは、Marion Brownの演奏中の顔がアップで映っているものであったが、このジャケットはMarion Brownの上半身が映っていたものであった。帰宅してから調査したところ、両者は同一内容だったので事なきを得た。

 電車に乗ってライナーノーツを読んでみると、相当充実したライナーノーツであることがわかった。5ページにわたる各ミュージシャンの紹介、ESPレーベルに関する2ページほどの評論家の記述、ESPレーベル創設者へのインタビュー、ESPレーベルから出ている各作品の、1作品10行くらいの、割合詳細な紹介などがそこに記載されている。しかもドイツの会社のくせにきれいな英語で全部書いてあって感動した。そこでの記述によれば、レーベル名「ESP」を、本当はEsperanto(エスペラント語)と命名したかったが、長いのでESPとしたとのことである。

 ESPで思い出したが、スイングジャーナル9月号で、幻のフリー・ジャズリード奏者であるGiuseppi Loganが生きていた旨のニュースがあって仰天した。この人ESPレーベルに2作品を残し、その後精神病院に入ったとか死んだとかいう説があり、いかにもジャズマンらしい最期だなと感心していたところ、確かにホームレス同然の生活ではあったものの復活を期して練習に励んでいるということである。こういう話を聞くと、Giuseppi Loganの作品が欲しくなるものである。

 それはそれとして、新宿から電車に乗って四谷で降り、ジャズ喫茶「いーぐる」に向かう。いーぐるに行くと、「いらっしゃいませ」と後藤マスターがバリトンヴォイスでお出迎えしてくださる。吉祥寺MEGには、そこのマスターであるはずの寺島靖国氏は顔を出さないらしいが、後藤氏はいつもちゃんとお店にいる。コーヒーを頼む。

 店には客が数人いて、平日の午後ということを考えてもまずまずの客の入りか。この店ジャズ関係では比較的有名な店であるためか、結構ひっきりなしに客が来てコーヒーを頼み、とっくりとジャズに耳を傾ける。中にはそこで何やら文章を書いているような豪の者もいる。昔この店会話どころか読書も禁止だったという保守本流・硬派なジャズ喫茶であったが、今は午後6時までは会話禁止であるものの読書はOKになっていて、雑誌なんかも備え付けてある。

 私も適宜Marion Brown Quartetのライナーノーツを読んだり、店に備え付けのジャズ批評別冊コテコテクラシックとか、ラズウェル細木「コンプリート・ジャズ・コミック・コレクション」(双葉社・1995年)とかを適宜見る。特に、ラズウェル細木の漫画には、はまってしまった。この人今はあまりジャズマンガを描いていないが、20年くらい前は毎回ジャズ批評にジャズマンガを描いていた。もうジャズマンガは描かないのだろうか。

 この日この店でかかっていた作品は、Johnny Griffin “Blues for Harvey”、Sonny Chris “Saturday Morning”、Greg Osby他 ”Blue Note New Directions”である。いーぐる後藤氏の選曲は、寺島靖国氏あたりのように、あまり知られていないミュージシャンをこれでもかこれでもかと取り上げるという感じではなく、ちょっと気の利いたジャズ・リスナーなら大抵知っているような作品をさりげなく取り上げる感じで、実に趣味がいい。そして時折 ”Blue Note New Directions”のような、「オヤっ」というような作品を投げかける。

 この”Blue Note New Directions”は、1999年頃、50年前のブルーノート・スタンダードにアシッド風の味付けをして換骨奪胎して演奏するという面白い試みをやっている作品である。その中での、”Song for My Father”をかけていて、現代風のファンキー風味がついていてなかなか楽しめた。かなり年を召したジャズ・オヤジ(というよりも、ジャズ・オジジ)が、虚をつかれたようにハッとレコード室の方を振り向き、そちらに歩んで行ってジャケットを手に取りまじまじと眺めていたのが印象的であった。

 その後若い客が入ってきて、立て続けに煙草を2本ふかし、アイスコーヒーを飲んですぐにいなくなる。若いやつでも立て続けに2本も煙草を吸うようなスモーカーがいまどきいるんだなぁ。いーぐるの掲示板にいつも嫌煙についてカキコしては2ちゃんねるで揶揄されている亀岡さんなら文句の一つも付けかねない客である。

 いーぐるには、入れ替わり立ち替わり客が入ってきて、常時8人くらいの客がいる感じである。まぁまぁの入りであろうか。この位の客が常時いるようなジャズ喫茶をリタイヤしたらやってみたい。午後6時までは禁煙にしてきれいな空気でジャズを楽しむことを売り物にする。店にも顔を出す。午後6時以後はアルコールタイムにして一応喫煙はOKにするが、その時は店には出ない。もっとも、私はリタイヤするころ(あと30年後位か)に、ジャズ喫茶などという前世紀の遺物のような産業が営業として成り立つのだろうか。

 小一時間ほどいーぐるでのんびりしたあと帰宅の途につく。リタイヤしたら毎日ジャズと自転車漬けになって生活したいものだ。

(完)

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posted by goiss at 12:26| 東京 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月29日

9月29日のジャズ関係(1)

 さて10月1日より新しい執務先に移るにあたり、一応現在の執務先から9月8日より目いっぱいもらっている有給休暇もいよいよ9月30日で終わりである。一日基本的にはジャズを聴いたり本を読んだり勉強したりし、時折外にでるという夢のような生活もいよいよ終わりである。そういうわけで、この日久々に平日にジャズ喫茶に行ったり中古ジャズCDを見たりしようと思う。

 この日たまたまMarion Brown "Marion Brown Quartet"がディスクユニオンに売っていないかなぁと思って検索すると、何と新宿ジャズ館に盤質Aのこの作品の中古盤CDが売っている。。

 このCD、ESPというレーベルから出ている。このレーベル、フリージャズ華やかなりし1960年代後半に、ゴリゴリのフリー・ジャズばかりを出していたレーベルである。Albert Ayler、Ornette Colemanといった有名なフリー・ジャズ。ミュージシャンはもちろんのこと、Marion Brown、Giuseppi Logan、Alan Silva、Sunny Murrayといったフリー・ジャズの闘士、さらにはその毒気にあてられて、何とまぁBob Jamesまでが吹き込んでいる。

 そういうわけで、この作品、ゴリゴリのフリー・ジャズかと思って恐れをなすとさにあらず。私はかつてこのCDがディスクユニオン新宿館でかかっているのを聴いたことがある。その時はリズミカルなベースラインに乗って延々とMarion Brownのアルトサックスが演じられるのだが、あまりフリー・ジャズっぽくなく、なかなかノリノリの演奏で実に楽しめるという印象をもった。アシッドジャズの人とかがサンプリングのネタで使わないかなぁというような感じ。

 そこで「まぁいつかこのCD買ってもいかな」と思って、その後買おうとしたのだが、なかなか見つからない。考えてみると、ESPの作品は、1980年代後半にCD化されたが、優に10年くらい国内では廃盤である。時折輸入盤がチョボチョボと入ってくるが、フリー・ジャズなんか売れる量はたかが知れているのでそう多くは入荷しない。そういうわけで、ことあるたびにこのCDを探すのだが、意外と見つからない。

 そういうわけで、たまたまぐーぜんディスクユニオンの在庫検索でこのCDが売っていることを確認したので、さっそくディスクユニオン新宿ジャズ館に電話して取り置いてもらう。値段は1470円なので、比較的リーズナブルだと思う。

 そこで、ディスクユニオン新宿ジャズ館に出向くのだが、その前に、まずは茅場町「オスカー」に行ってみる。オスカーは茅場町に比較的最近できたジャズ喫茶である。私は10月から茅場町で執務することになるので、ジャズ喫茶が茅場町にあるのは実にありがたい。しかもランチもあるのでランチタイムにはジャズ喫茶で昼食をとれる。そういうわけでちょっと様子を見に出かける。

 地下鉄茅場町駅の2番出口を出てすぐのところにオスカーはある。看板が目立つのですぐわかった。カウンター席を入れて20人も入ればいっぱいになる比較的小さい店である。アヴァンギャルドのでかい朝顔のようなスピーカーとマッキントッシュのアンプをつかっていて実に豪華で美しいオーディオである。そして華々しい外見とは裏腹に実にまろやかで円熟した音を出している。

 この店のご主人はオーディオ趣味一筋で来られ、定年退職を迎えた後長年の夢を実現してジャズ喫茶を開店させたということである。私もリタイアしたらこういう店を持ってみたい。

 ランチタイム時なので結構混んでいるかと思ったが、その時は客は私を入れて二人だった。もしいつもこの調子であるなら、昼時の隠れ家として実に都合がいい。しかも、ランチタイム時(14時まで)は禁煙なので、なおさら都合がいい。

 790円のランチは4種類あって選びがいがある。ジャズ喫茶でジャズを聴きながら食事ができるとは実にすばらしい。これから茅場町で働くので良い隠れ家ができた。さすが今まで通勤していた台場あたりの東京の一等僻地・にわか観光地とはわけが違うな。

 ランチを食べ終わってお金を払う時に、ご主人に「これから茅場町で働きますのでたびたび来ますどうぞよろしく」と私からごあいさつを差し上げると、こちらこそよろしくお願いしますとご主人も丁重なご挨拶をしてくださる。この方かつてお勤めの時は営業をされていたようで、さすが腰が低い。やっぱりこういう感じでないと商売人は務まらないか。オスカーでジャズとランチを堪能してから次の目的地であるディスクユニオン新宿ジャズ館へと向かう。

(つづく)

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2009年09月28日

9月28日の猟盤

 この日10月1日からの執務先に書類を提出しに行く。その後10月1日以後の事務について若干の会合。昼過ぎくらいにそれが終わる。そのためちょいと猟盤に出かけるかと思う。前の(厳密には現在の)執務先からは任期終了の9月30日まで有給休暇をすでにもらっている。

 ただ、CDをぶらぶらと見るのが主目的で、さほどあれが欲しいこれが欲しいという購買意欲はない。先週末のディスクユニオン新宿ジャズ館での廃盤セールやヤフオクで相当へヴィーな買い物をして満足しているためである。

 この日まずは神保町のいもやに行って天ぷら定食を食べる。相変わらず8席しかないカウンターは満杯で、しかも2人人が待っていたが、意外と客の回転はよく、すぐにカウンターに座れた。相変わらず600円のものとしては日本最高レベルの天ぷら定食を食べることができる。私はこういういわゆるB級グルメが大好きである。

 そういうわけでディスクユニオンお茶の水ジャズ館に向かうかと思いきやディスクユニオン新宿ジャズ館へと向かう。お茶の水ジャズ館は少し前に行って、特に魅力的な品がないことが分かっているからである。

 ディスクユニオン新宿ジャズ館の2階中古新入荷フロアをまずは見る。平日の昼間だというのに相当混んでいる。15坪くらいの狭い店内に7〜8人くらいの客がいる。せっかく平日の昼間の人のいないときにゆっくりCDを見たかったのに何となくうざったい感じ。しかも客が次から次へと来る。最近音楽業界は低調で、CDが売れないと嘆いているようだが、ディスクユニオン新宿ジャズ館のようすをみるとそれがうそのよう。

 要は身の丈にあった経営をし、客のニーズに即応した店の個性を出して客にアピールすれば、客はおのずから寄ってくるのだ。ジャズは音楽市場としては小さいが、熱心、というより、狂信的なファンが結構おり、そうしたファンのハートを一旦わしづかみにすれば、放っておいてもそうした狂信的なファンは店に押し掛けるので、その店は安泰である。また、ジャズは比較的おしゃれな音楽として通常の音楽ファンにもウケるので、そうしたファンへの配慮もして裾野を拡大すれば、爆発的に売れるということはないが地道に経営を続けることができる。

 ディスクユニオンの各ジャズ館を見ていると、このCDいいからぜひ買ってくださいという熱意が具体的な形を取って出ていて、「このCDちょっと買ってみようか」という気にさせる工夫ができていると思う。

 しかし平日の昼間にジャズ・オヤジで込み合うところで中古CDをみるのはやっぱりいやだな。

 それはそれとして、先日来の廃盤CDセールの残滓が未だにディスプレイされている、相変わらず目玉商品CDはKY価格である。私が先日5000円で落札したTony Hymas"A Winter's Tale"は、1万円を超える値段をつけている。

 適当にブラブラと廃盤CDの棚を見ていると、John Hicks"Hells Bells"を見かける。この作品はJohn Hicksの初スタジオレコーディング作品であると思われる。John HicksのCDの中でも、そんなに頻繁に見かけるという感じのものではない。それでも先日ディスクユニオンお茶の水ジャズ館でチラと見かけたような気がしたが、3000円近い値段だったので買うのをやめた。
 この日それが2310円で売っている。2000円以上というのは中古CDにしては高い。比較的高い部類に属する。しかし、空間を音符で埋め尽くしてエネルギッシュに爆走するこの人のピアノを結構私は気に入っていて、折にふれてこの人の作品を買うことにしている。この人のこの作品は、それほど滅多にお目にかかるというものではないので、ちょっと高いかと思いつつも買うことにする。

 この日中古CD3枚買うと10%引きセールをやっていた。しかし、他に特に惹かれる品はなく、10%引きのために無理にCDを買うこともなかったので、この日上記CD1枚のみを買っていく。

 ついでに1階の新品CDフロアもみて、Bill Evans "live in Paris 1974"が販売されているかどうかを確認したが、まだ販売されていなかった。こちらはいずれ販売されるから気長に待つことにしよう。

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posted by goiss at 18:53| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月26日

最近のヤフオク(後編)

 さて9月22日にヤフオクの出品をぶらぶらと見ていると、Tony Hymas "a winter's tale"という恐ろしい作品が出品されているのに気がつく。この作品、いわゆる「レア本」と呼ばれる廃盤CDを掲載した本に掲載され、レア度★★★が付されている(最高は★★★★★)。
 しかし、当然のことながら、この手の作品は普段中古屋でお目にかかるというタイプの作品ではない。仮にお目にかかるとしても、それは廃盤中古CDセールといったイベントの目玉商品としてお目にかかるものであり、しかも1万円前後の中古CDにしては目が飛び出るような価格が付けられている。
 ひところこのCD、石丸電気soft3で新品が販売されていたことがある。しかし、やはり1万円を超える価格が付されていた。それでも、しばらくしたら店頭から消滅していた。そのくらいの値段でも買っていく人がいるのだろう。
 そういうわけで、このCDは入手可能性および金額の観点からは、そう簡単には入手できないものである。

 このCDの出品価格は、即決価格で5000円である。すなわち、5000円で入札してしまえば、その時点で即座に落札である。ただしこの出品には値引き交渉があって、入札者が値引き価格を提示しそれを出品者が受け入れればそれで落札である。
 これは結構悩ましかった。5000円出せばこの入手困難なCDは確実に手に入る。もしこれを普通に手に入れるには、1万円前後出さなければダメだろう。しかも、廃盤中古CDセールで必ずしも出品されるとは限らず、仮に出品されたとしても、阿鼻叫喚に巻き込まれないと入手できない可能性だってある。そう考えれば、5000円で落札しちまうかと思う。
 しかしその反面、5000円という値段は、中古CDに払う金額としては間違いなく高額である。先日4200円のCDを買うかどうしようか悩んだ挙句、4200円ならまぁいいかと思って買った覚えがある。そう考えると、4200円で値引き交渉するという考えもある。
 しかし、800円の差で、もし買い逃すことだって考えられる。もし800円の差で買い逃して「後悔するか」と自問自答したところ、「後悔する」という返答が返ってきた。これがたとえば5000円〜1万円くらいのの差で買い逃すのだったら、それは後悔しないだろう。しかし800円だったらこれは後悔する。

 そう考えた結果、5000円で入札するか!!と一応の結論は出る。しかしながら、もしこれが再発されていて、たとえば3000円くらいで売っているとしたら、3000円での再発盤を買うことを選ぶであろう。そこで、再発されているかどうか、一応調査する。
 その結果、海外を含めたアマゾンでは、新品または中古で買うにしても1万円を超える価格であることがわかった。
 また、HMVをみると、このCDについては「お取り寄せ - 通常ご注文後 12-15 日以内に入荷予定」と書いてある。ただそうは言っても、「ご注文時には、「現在入手困難」の表記がない場合でも、状況によっては「現在入手困難」の表記を追記したり、入手が不可能になる場合もございますので、ご理解の上ご利用いただけますようお願いいたします。」ということなので、必ずしも入荷が保証されているわけではない。そう考えると、半月待っても入荷しない可能性だってあるし、HMVが手を尽くしたが結局入手困難なことがわかり、あとで「現在入手困難」とされる可能性の方が高いと思った。
 さらに、Tony Hymas本人のHPにアクセスすると、NATOレーベルへのリンクがあり、NATOレーベルのHPを見てみると、レーベルの直販で、このCDが15ユーロで買える旨の表示が一応ある。
 確かに、レーベル直販だと、世間で廃盤CDとされているものであっても、購入できる場合がある。現に私は、廃盤CDとして高価で取引されているPhil Marcowitz "Sno' Peas"や、Gust William Tsilis "Possibilities" や "Heritage"を、Ken Music(藤原さんという方が運営している)に直接注文して買ったことがある。
 しかし、海外のレーベルだと英語での連絡がうまくいけばいいが、NATOはフランスのレーベルのようで、フランス語で表示されていてちょっとコレスポンダンスは骨だなという印象を持った。しかも、「在庫切れ」とか言われたら、その時点で終わりである。

 そう考えると、他の通信販売でこのCDを廉価で入手するのはちょっと困難かと考えた。そうなると、やはり5000円でこのCDを落札するかと思う。ちなみに、上記調査の過程で、Tony HymasがJeff Beckのバンドのメンバーとしてツアーに同行したりアルバムに参加していたりしていたことがわかった。この人ロックのリスナーには意外と知られているのかもしれない。
 そして、9月23日目をつぶって5000円で落札する。ほどなくパソコンの画面が「おめでとうございます!! あなたが落札しました。」の表示になる。やはり落札してよかったか。

 あとはその当日出品者との連絡を取引ナビを通じて行う。出品者から連絡が比較的早く来たので、即座に支払いを済ませたうえで出品者に私の名前や商品送付先、すでに支払いを済ませた旨を連絡する。すると9月24日夜にはもう出品者から発送の連絡が来て、翌日にはもう商品が届いている。

 5000円であるとはいえ、このCDが通常販売されている値段に比べると、だいぶディスカウントした価格でこのCDを入手することができた。このCD再発されたら精神的ダメージはでかい。しかし、おそらくこのCDを1万円前後で入手した人もいることだろう。しかも廃盤中古CDセールの阿鼻叫喚の中で。そういう人に比べると大分ダメージは少ない。もしこのCDが再発されたらそう思うしかなさそうだ。

(完)

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posted by goiss at 17:18| 東京 曇り| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月25日

最近のヤフオク(前篇)

 さて9月17日つらつらとヤフオクのジャズCDを見ていると、Browne Haywood Stevens "king, dude & dunce"と、Steve Czarnecki"when I dream of you"が1000円で出品されているのを発見する。いずれも新品未開封の作品である。いずれの作品にも結構興味があり、1000円と入札価格が廉価なので、まずは双方に入札してみる。

 この商品のオークション、9月19日終了なのでまだ終了までに若干間がある。これらの作品は結構市場では評判がいいので、おそらく他の人がより高値で入札してくるだろうなと予想していたところ、はたして双方の作品に他の人が入札してきた。
 両方を落札しようという気はないので、Browne Haywood Stevensの作品の方を落札しようと考えた。こちらの作品は1年ほど前に再発されたものの、すでに新品は廃盤であり、中古市場においてもこちらの方を見かけることはほとんどないからである。

 9月19日まで様子を見、締切1時間ほど前にこの作品に再度入札する。その後誰が入札したようだが、私の設定した最高入札価格に届かず、最高額入札者の地位をキープできた。ただそいつが入札したため落札価格が上がってしまったのでちょっと不愉快。

 ちなみに、私が双方の作品に入札した後、Browne Haywood Stevensの作品に高値で入札した人は、Steve Czarneckiの作品の方にも入札していた。こいつが入札しなければ、Browne Haywood Stevens一本に方向転換をする必要はなかったかもしれない(しかし、その後この人の入札した後に、Steve Czarneckiの作品にも入札があったようだ。)。結局この人、双方の作品を取得することはできなかったようだ。

 それでもこの作品を1510円で落札することができた。送料とか振込手数料とかが結構かかるが、DUあたりに猟盤に出かける時の交通費+αくらいの値段である。そう考えると、新品で入手困難なCDを1510円で入手できたので、まずまずのディールだったかと思う。

 落札後すぐさま出品者から連絡が来たので、とりあえずこれに対してすぐに自己紹介と送付先、代金払い込み方法の連絡をする。以前は出品者から直接メールで連絡が来たのだが、最近は取引ナビというシステムで連絡を取るようになっている。

 その後連休であちらこちらと出かけていたため入金が遅れたが、9月23日に入金してその旨連絡すると、当日即座に商品を送付した旨の連絡が来る。そして9月25日商品が到着した。商品はプチプチのついたビニールシートに丁寧に包まれてたうえで、内側にプチプチのついた封筒に入れられて梱包されていた。商品自体は新品未開封で、何の問題もなかった。

 ヤフオクを使ってもう6年以上になるが、どの出品者の人も迅速な連絡と商品送付をしてくれるし、梱包もキチンとしている。私もCDをヤフオクに出品したいなと思ってはいるが、連絡や梱包を他の人みたいにキチンとできるか、ちょっと不安に思っているし、クレーマーみたいな人に落札されたら嫌である。そのため今のところ二の足を踏んでいる。

 このBrowne Haywood Stevensの作品のうち2作品がいわゆる「レア本」に掲載されている。「レア本」は、2005年ころMOONKSというジャズ鑑賞集団により著された廃盤・レアCDの紹介本であり、この本に掲載された廃盤CDは中古CD屋で5000円以上、モノによっては万単位の高値を付けた。それに付随して廃盤CDが軒並み高値を付けられ、廃盤中古CDセールは阿鼻叫喚の盛り上がりをみせたものである。「レア本」バブルとでもいうべきものか。

 現在、「レア本」掲載のCDのうちかなりのものが再発され、それらは通常の価格で入手できる。ただし、そうした作品は数多く、かつ長期間にわたってプレスされるものではないため、数年して品切れになったものが以前ほどの高値ではないものの再びジワジワと中古屋で高値で売られるという現象も見られる。

 また、「レア本」掲載のCDも含め、全体的に廃盤中古CDの値段はレア本バブルの時のような高値を示してはおらず、ジワジワと落ち着きつつあるが、それでも中には万単位のとんでもない値段をつけているものもある。

 Browne Haywood Stevensの作品のうち、この"king, dude & dunce"と、先日再発された"sudden in a shaft of sunshine"がレア本入りしていた。後者は再発されたばかりなので現時点では比較的容易に入手できるが、あと半年したらどうなることやら。前者は既述のとおり昨年の今頃再発されて現在は市場で見かけない。

 そういうわけで、上記"king, dude & dunce"を見かけなくなって久しく、気にかけていたCDであったため、この機会に入手できてよかったと思う。

(つづく)

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posted by goiss at 13:52| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする